ウサイン・ボルトの身体の使い方

ウサイン・ボルトリオデジャネイロの陸上短距離選手。言わずと知れた金メダリスト。f:id:natutoyuuki:20160821032711j:plain:right:h270

この人が脊椎湾曲症というハンデを抱えながら走っていたと、つい先日知った。走るときに上半身が大きくぶれ、太ももの裏側に大きな引っ張る負担がかかる。そのことで頻繁にその部分の肉離れを起こしたらしい。

ところが、その事が地面を蹴る力の増強にもつながっていて、記録の数々に繋がっていたという事だそうだ。

湾岸ミッドナイト」という漫画がある。自分の好きなエピソードの中で主人公のライバルが「いびつな形でも 理屈に合っていなくても それでバランスが取れているならそれで正しい(湾岸ミッドナイト 37巻)」と語っていた。

彼も同じで、手の施しようのないネガティブを抱えたまま筋力トレーニングで無理矢理バランスを整えて、超一流の短距離走者になってしまった。ここに至るまでの紆余曲折は文字通り想像を絶するほど大変な思いをしているのだと思えばなおさらの事、驚きと畏敬の念を隠せない。

ウサイン・ボルトだけでなく、コーチのグレン・ミルズ、その他の関わった人達、彼らの「無理を通せば道理が引っ込む」に至る考え方と、執念を見習いたい。

画像引用:運動能力の向上
参考:
ウサイン・ボルト - Wikipedia
<致命的な欠陥との共存を解析> ウサイン・ボルト 「世界最速が背負う秘密の十字架」 - その他スポーツ - Number Web - ナンバー