沙村広明 ベアゲルター3巻のおまけ漫画
沙村広明の漫画ベアゲルター3巻。
とある島で繰り広げられる残虐殺戮バトル漫画。あらすじが大切な漫画ではないと思うので割愛。
巻末の中国人暗殺者の娘がひたすらコンビニ食品を食べ続けるおまけ漫画「ジェマオ姐ちゃんの喰い辛抱…断罪!!」がとても良かった。
思い通りに目当てのものが食べれなかったり、日本のペットボトル烏龍茶に苦言を呈してみたり、サラダともずくを合成してオリジナルもずくサラダを錬成してみたり。一人の娘の喜怒哀楽が描かれていてとても楽しく読めた。
特に一口タイプのもっちり食感のチーズパンを食べるシーン。
パンを1つつまんで口に運ぶ。夜の海岸に浮かぶ満月を前に咀嚼する。そして飲み込む。そこで述懐する。
「...もし私が... 一人で何処かの国を旅行していて
何気なく立ち寄った小さなベーカリーでこんなパンに出会ったら」
「びっくりしてこの街に住み着いてしまうかもしれない」
引用 ベアゲルター3巻 ジェマオ姐ちゃんの喰い辛抱…断罪!!
沙村広明漫画はメイン女性キャラがほぼ芯の強い人間として描かれることが多い。このキャラクターも本編中は常に何処か悟ったような表情をしている。
それに対して「びっくりして〜」のコマの、もしもの世界の表情が隙だらけの驚き方をしていて、暗殺者として生きていなければこんももっと沢山できただろうし、色んなところに旅行にも行けたんだろうなと感じさせて心をキュッと締め付けさせてくれる*1。
「(前略)ていうかもちもち食感って売り文句に毎回踊らされている気がするーーー」
引用 ベアゲルター3巻 ジェマオ姐ちゃんの喰い辛抱…断罪!!
そして
なんか良く分からないけど少し幸せな気持ちになれた。
一昨年から去年にかけて女の子が食事をし続ける漫画が多く連載されてるけど、この手の漫画はおまけページに少しだけ載っているくらいが自分には丁度いい、と思った次第です。
*1:そんなことを考えながら読む漫画じゃないと思うけど
今日のタルタルソース チキン南蛮
街の洋食屋といった感じの店で食べたチキン南蛮。
夕方に入店する。AMのラジオが流れている。店はそこまで広くなく椅子がカウンター席含めて10席ほどの広さだった。部活帰りの学生2人組とサラリーマンがいる。それぞれのお客と適度な距離を取るようにカウンター席につく。一人厨房でせわしなく調理を行っていた主人がでてきて丁度良い酸っぱさのレモン水を出してくれた。このタイミングを逃すとまた厨房に戻ってしまう。「あ、すみません。チキン南蛮定食を」少し早口で注文をする。積み重なった白い皿をよく見ると所々欠けている。
甘酢あんのかかった鳥の唐揚げにたっぷりのタルタルソース。口の中に入れて噛むと肉汁がタルタルソースの甘さとと一緒に広がりつつ、ピルクスと甘酢の酸味がそこを引き立ててくれる。
ボリュームがあるわりには700円位の値段だったのでとても満足できた。
食べ終わり、レモン水で口と喉をさっぱりとさせた少し後に、お客が一人入ってくる。「アジフライ定食」慣れた様子で注文をする。自分はその人に気を使うように店を後にした。