かけうどんと野菜かき揚げと油
丸亀製麺でかけうどん(並)を食べる。一緒にいなりと野菜かき揚げも。
かけうどんには天かすと七味を適量入れる。すると天かすから出た程よく油が浮き出し七味の色味が丼のなかを彩りとても美味しそうに見えた。
ただ、ここからがいけなかった。野菜かき揚げだ。奴は備え付けの割箸では切り分けられない。かと言ってそのままかぶりつくのも、気がひける。
仕方なしに丼の中に投入する。かき揚げは汁を吸い幾分か箸でも切り取りやすくなる。しかし、それと引き換えに、衣が溶け出し適量の天かすが侵され、黄金色に輝いていた丼にみるみるうちに過度の油が浮いてくる。
決して不味い訳ではない。不味くはないけど自分の作り出した丼が変貌していく様子が少し残念で、今この文章を打ち込んでいる。
「野菜」の名前が付いていることで勝手にヘルシーな、害をなさない物と油断していた。野菜かき揚げ、奴の存在は自分にとって油の暴力だ。