シン・ゴジラ(ネタバレ有)
新作ゴジラ映画シン・ゴジラを見てきた。監督はエヴァンゲリオンの庵野秀明監督。出演は長谷川博己、石原さとみ、竹野内豊他325人。
この映画は一切情報を遮断して臨んだ方が絶対に面白い。以下、ネタバレ有なので注意。
庵野監督が公式サイト上で
今しか出来ない、今だから出来る、新たな、一度きりの挑戦
と語っていた通り、東日本大震災の空気感がまだ残っている今のタイミングでしか、許容される不謹慎さとエンターテイメントとしての迫力(リアリティ)の折り合いつかない映画なんじゃないかと思う。
特に中盤の見せ場のゴジラ第四形態の火炎放射→放射熱線のシーンでは、巨神兵のオマージュ効果もあって「あ、もう無理だ」と絶望感をしっかりと味わう事が出来た。
個人的に一番好きなシーンが片桐はいりがごみの処理とか対策チームにお茶出しをして、主人公に「ありがとう」と言われるシーン。アニメのオ-バーマンキングゲイナーの最終回みたいな、どんな大役もチョイ役も全員が一つの目標に向かって頑張っているという演出が映画にしろアニメにしろ心に響く。それがこの映画にはあった。個人の物語ではなく、総体としての物語。それがこの物語に迫力と魅力を付加させていたと思っている。
あと、マフィア梶田に似た人が出てるなーと思ったらエンドロール*1で本人だと判明して少し笑った。
とにかく、いろいろ語りたくなる良い映画だった。
(画像引用:庵野ゴジラ、ほえる!『シン・ゴジラ』特報&ビジュアル公開!の画像 - シネマトゥデイ)
*1:出演が328人、出演者表記が3列120行もあるので、ピエール滝とかカタカナ芸名の人がとにかく目立つ