物理書籍を買う理由(たいした結論は出ません)
ハンターハンター33巻とドリフターズ5巻を物理書籍*1で買った。
電子書籍で買えば、場所を取らないし、場合によっては少し安く手に入ることもある。
上の二つの要素、つまり利便性は消費者としてあなり抗いがたい。音楽が解り易い。自分が欲しい物を安く手に入れられる曲単位の販売、そして、CDを必要としない方式で携帯電話に曲を落とすデータ販売。これで、音楽を楽しむ形は大きく変わった。
それにもかかわらず、自分はハンタとドリフの二冊は実物のある形でほしかった。空間のコスト、買いに行くための時間的コスト、それらを考えるとどう考えたって電子書籍の方が良いはずなのに。
悩めるおっさんに、先人の言葉が語り掛ける。
美しいと先ず自分の手が動く。それを触りたいという動機が起こるわけですよ。男が女性と接する時と同じじゃないかな(笑)。モノは便利さが第一にあるべきという発想は、僕にはありません。美しいモノはいいモノだと思ってますから。
榮久庵憲司 モノマガジン 2005.7.2
要するにスケベ心なんだと思う。視覚情報としての美しさだけではなく、緻密な物語、強烈な登場人物、もどんな形であれ実感として五感で感じたい、という事なんだろう。一般性のない感覚だとは思うけど、腑に落ちてしまったのだから仕方がない。
それにしても、平野耕太の漫画がコンビニで買えるなんてなんて良い時代なんだ。
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*1:もっと良い言葉はない物か。