夫婦ラーメン碗
昼飯にカツカレーを食べてきた。
隣の席に初老の夫婦が座っていた。どうも店の名物のチャーシューメンを頼んだらしい。
「これだけ肉が入ってれば夜は肉を食べなくていいな」
「ネギ残しちゃった」
夫婦のどちらがどちらの言葉にこたえるでも無く、自分の言いたいことを述べているだけなんだけど、二人の間に流れる空気が不思議な時間の流れ方をしていて聞いていて心地が良かった。
会計時「いいよこっちが払うから」と、旦那がテキパキとお金を支払い、その近くで奥さんが飾ってあった花の香りをかいでいた。この距離感がいいのだろうか。
カツカレーが美味しかったのもあったけど、この二人のおかげで高い満足を得られた昼食だった。